今日の3歳クラシック初戦GI桜花賞は、3連単700万馬券が飛び出す大波乱となりました。
あれは取れません…。いくら予想を重ねても、今の自分では100%考えることが出来ませんでしたね。
クラシック3歳GI戦線が始まって、一発目の結果がこれとは…。先が思いやられますよ。
今年の3歳路線全般に言えることですが、前哨重賞戦やトライアル重賞戦から、20万馬券やら60万馬券やらが飛び出す大荒れでした。その中で自分もいくつか恩恵に授かったレースはありましたが、まさか本番で700万馬券が炸裂する程の大荒れになろうとは、誰が予想したでしょうか。
今日の1番人気馬のトールポピーがぶっ飛ぶことは、GIに弱い血統であることや、今日の体重が10キロ減っていたことから容易に想像はできました。
しかし、17頭中15番人気のエフティマイアが2着に入り、16番ブービー人気のハートオブクィーンが4着に来ることまでは、いくら考えても予想できませんでした。自分としては完敗の結果です。
しかし今日の結果から、ある程度この先の展望なり傾向が読み取れた感があります。昨年もこの時期の前半戦は、大外の8枠馬が必ず馬券に絡むというオカルト傾向が続きましたが、それに似た傾向が自分なりに見つかったと思います。
キーワードは、『初重賞』『初騎手』『フジキセキ産駒』『社台』『忘れ去られた重賞馬、もしくは重賞連帯馬』です。
これが一体何を意味するのか。これらのキーワードの根拠を一から順に説明しておきましょう。
@『初重賞』について
これはクラシック戦線トライアルレースだけでなく、3歳前哨戦時から言われてきたことなのですが、今年の3歳重賞は必ず勝つ馬が毎回違うということです。ようは3歳前哨重賞はいくつかありますが、それを2つ以上勝った馬が、今年は1頭もいないのです。今日の優勝馬のレジネッタも、桜花賞が初重賞であり、GI初制覇が初重賞だったわけです。これは非常に珍しい傾向です。
来週のGI皐月賞には、マイネルチャールズという、今年の3歳戦線で唯一重賞を2勝している馬が出てきますが、今年に限っては逆にこっちの方が例外な感じがします。来週も重賞を勝ったことの無い馬には要注意だと思います。
A『初騎手』について
これは今まで3歳クラシック戦線やGI戦線で、馬券に絡んだことすら無かった騎手がいきなり勝ってしまうということです。今日の勝利騎手の小牧は、これまでGIで3着以内に入ったことが無い騎手でした。それが今日は馬券に絡むどころか勝ってしまったわけです。いきなりクラシックがGI初勝利だったわけです。以前なら小牧というだけで、クラシックといわずGIでは真っ先に切っていた騎手、という程なのです。
これに関しては、今日の結果だけで判断しているのでまだ不確実要素ではありますが、クラシックGIに縁の無かった騎手の乗る馬をあえて考えてみるのは手かもしれません。
B『フジキセキ産駒』について
現在世界的にフジキセキ産駒が大ブレイク中です。先々週の土曜日に行われたドバイのシーマクラシックというレースでは、オーストラリアで育ったフジキセキ産駒が優勝。更にその影響を受けてか、日本では次の日に行われたGIの高松宮記念では、唯一2頭だけ出走していた、フジキセキ産駒による1、2着という結果となりました。これは明らかにそういった、オカルト的世界の潮流に乗った形となったわけです。競馬の世界ではこういった現象が多々起こります。
そしてその勢いはそれだけで終わらず、昨日の東西で行われた重賞では、西では唯一出走のフジキセキ産駒であるエイジアンウインズが勝ち、東でも同じく唯一出走のフジキセキ産駒であるアサクサダンディが3着と健闘しています。そして今日の桜花賞で2着に突っ込んだ、15番人気のエフティマイアも唯一出走していたフジキセキ産駒でした。
来週の皐月賞も、フジキセキ産駒が1頭だけ出走してきます。要注意ではないでしょうか。
C『社台』について
今年のGIは桜花賞でまだ3戦目ですが、社台の勝負服の馬(吉田和子氏や吉田照哉氏などの個人も含めて)、いわゆるタイガー模様の勝負服の勝利が目立ちます。初戦のフェブラリーステークスこそノーザンファームのサンデーレーシングに譲ったものの、社台の馬は高松宮記念、桜花賞と2連勝してきました。そして何もGI戦線だけでなく、GU、GVなどの普通の重賞戦線においても、今年はやけに社台的タイガー模様の台頭が目立ちます。
来週の皐月賞も、社台の馬が2頭出てきます。こちらも要注意です。
D『忘れ去られた重賞馬、もしくは重賞連帯馬』について
これは昨年夏から始まった、2歳3歳重賞戦線の初頭において、重賞を勝っていたり2着連帯したのも関らず、近走が不振のため人気を下げた馬、もしくは近走重賞での好走が目立つのに人気にならない馬が激走してくるということです。今日の2着エフティマイアや4着ハートオブクィーンが前者のそれです。この2頭は共に夏の2歳重賞、新潟2歳ステークスや函館2歳ステークスで重賞勝ちを収めていました。ようは腐っても重賞馬であり。こういった過去の栄光を忘れ去られてしまった馬には要注意ということです。
ただし、これの前者の方に関して一つ注釈を付けるとすれば、年が明ける前の2歳重賞戦線で活躍していたが、今は廃れてボロ負け続きの馬の激走が目立つということです。前走はボロ負けしたが、前前走では重賞を勝っているというような馬は該当しないということです。まあ確かにそういう重賞馬も馬鹿にはできませんが、どちらかというとこういった傾向が強いということです。
長くなりましたが、今日の結果を受けて、自分的に分析するとこうなりました。これが正解かどうかは本番になってみないと分かりませんが、今まで傾向が読めなかった3歳重賞戦線に光りが差し込んだ気がしました。
以上から来週の皐月賞での、傾向に当てはまる自分的激走馬を挙げておきましょう。
タケミカヅチ←@、A、C、Dに該当
キャプテントゥーレ←A、C、Dに該当
サブジェクト←B、Dに該当
ベンチャーナイン←@、A、Dに該当
オリエンタルロック←Dに該当
特に4つも該当するタケミカヅチは怪しいと思います。クラシックGI勝利に全く縁が無かった柴田善臣騎手が、重賞戦線であと一歩及ばなかった社台の馬で初重賞勝利を人馬共にクラシックGIで飾るというシナリオなんかが想像できます。
そして唯一出走してくる、フジキセキ産駒のサブジェクトも忘れてはなりません。腐っても出世重賞レースの、ラジオNIKKEI賞の勝ち馬です。近走はあまりにもボロ負けしすぎですが、こういう馬を忘れてしまうことが最も危険だと思います。
以上が本日得た教訓でした。
もちろんこれ以外の人気どころや実力上位の馬も見ていきますが、基本的に来週の皐月賞は、この自分的傾向を参考にしながら考えていこうと思います。