日曜の今日は、天皇賞を観戦しに府中競馬場まで行ってきます。
今年は空前絶後の豪華メンバー。
競馬場も10万人を越える人の入場が見込まれています。
こういう時こそ現地で当てて、意気揚々と換金してみたいものです。
それでは予想にいってみましょう。
まずは珍しく、出走メンバーから見ていきましょう。
1番 アサクサキングス ←GI1勝馬
2番 ディープスカイ ←GI2勝馬
3番 エアシェイディ
4番 アドマイヤモナーク
5番 サクラメガワンダー
6番 エリモハリアー
7番 ダイワスカーレット ←GI3勝馬
8番 ポップロック ←GI2着2回馬
9番 アドマイヤフジ
10番 キングストレイル
11番 ハイアーゲーム ←GI3着馬
12番 タスカータソルテ
13番 オースミグラスワン
14番 ウオッカ ←GI2勝馬
15番 トーセンキャプテン
16番 カンパニー ←GI3着馬
17番 ドリームジャーニー ←GI1勝馬
どれでも本命にしたくなるくらいの豪華メンバーですよ。
しかしながらここまで豪華メンバーだと、今までやってきてたコース、距離適正といったデータ傾向競馬だけでは通用しないものがあります。
しかしその中でも、結構信用出来ると思えるデータが一つあります。
それは、調教データです。
過去10年の天皇賞出走馬で、3着までに来た30頭を調べたところ、調教パターンが、坂路とコースの併用調教だった馬が圧倒的に多いことが分かりました。
坂路だけ、もしくはコースだけで調教した馬が来ないわけではないのですが、基本的に府中の2000m戦は、スタミナだけでなく適度なスピードのある馬が有利ということで、併用調教が効果的ということなのでしょう。
なので今年も、併用調教馬を中心に考えてみようと思います。
しかしながら、毎年の芝の状況によって、どういった調教馬が活躍してくるかは、その年々で違うのは当然です。
そして、今年の秋の府中開催では、芝1800m〜2000m戦においては、コースだけで調教した馬は壊滅的に沈んでいるというデータが出ています。
代わって台頭しているのが、坂路で入念に調教した馬だというのです。
実際今日行われた唯一の芝2000m戦を勝った馬も、坂路で調教を施した馬で、2、3着も坂路、もしくは併用調教の馬でした。
この2000m戦は、ただの500万下平場戦でしたが、そんなレースでさえ通用してしまうデータですので、かなり信用できると思います。
それに圧倒的に併用調教が有利な天皇賞でも、次に有利なのは坂路調教馬であって、コースでしか調教してこなかった馬の台頭は、過去10年でも片手数程しかいません。
よって今回の天皇賞は、併用、もしくは坂路調教馬だけを見ていけば良いかと思います。
この時点でコース調教師かしてこなかった、アドマイヤモナーク、エリモハリアー、ポップロック、キングストレイル、トーセンキャプテンの5頭は消せます。
逆に坂路で入念に調教してきた、ディープスカイ、エアシェイディ、ハイアーゲームの3頭は、今の馬場に合っていることから絶対に外せません。
ではこの坂路調教馬の中から軸を決めるのかといえば、そうではないのです。
ここでもう一つのデータを出しましょう。
それは、秋の天皇賞は、札幌記念からの直行組が活躍するというものです。
今までに札幌記念から直行して馬券に絡んだのは、エアグルーヴ(1着)、ヘヴンリーロマンス(1着)、アドマイヤムーン(3着)の3頭がいます。
そしてこの3頭に共通していること、それは3頭共に、コース調教だけで挑んできた馬だったということです。
今まで札幌記念から直行してきた馬は他にもいますが、馬券に絡んだ馬は必ずコースだけで調教されており、他の調教馬は沈んでいるということです。
ただでさえコース調教馬が弱い秋の天皇賞で、札幌記念から直行する馬だけに関しては、コースのみ調教がこれほど適しているというのです。
さて、今年も札幌記念から直行する馬が1頭だけいます。
12番のタスカータソルテです。
この馬の調教を見てみました。
コースのみ調教です。
さあ、もうお分かりでしょう。
予想はこうなりました。
■天皇賞・秋(GI)■
◎ タスカータソルテ
○ エアシェイディ
▲ ハイアーゲーム
注 ディープスカイ
△ ダイワスカーレット
△ アサクサキングス
△ ウオッカ
△ アドマイヤフジ
札幌記念直行組みは、コース調教馬を狙え。
該当するタスカータソルテを軸に勝負を賭けます。
これに後押しするデータもあります。
今回タスカータソルテに騎乗するのは、フランスのルメール騎手。
このルメール、日本でのGIで勝った、もしくは連帯した経歴が3回あります。
2004年の秋の天皇賞2着のダンスインザムード、同年のマイルチャンピオンシップ2着のダンスインザムード、そして2005年、あのディープインパクトを負かした時に乗っていたハーツクライの3回です。
この3回に共通すること、それは、ルメールが日本のGIで活躍した時は必ず全て、社台の勝負服の馬だったということです。
今回のタスカータソルテも社台の勝負服馬です。
そしてそれに付け加えるとすれば、今年の秋のGI戦線は必ず、社台グループの生産馬でワンツーしてきているということです。
そして面白いことに、本家社台ファームと、分家のノーザンファームの生産馬が交互に勝っているのです。
○スプリンターズステークス→1着ノーザンファーム、2着ノーザンファーム関係者
○秋華賞→1着社台ファーム、2着社台傘下白老ファーム
○菊花賞→1着ノーザンファーム、2着社台ファーム
これを見る限りでは、今回は社台ファーム生産馬が勝つ番です。
タスカータソルテは社台ファーム生産馬であり、馬主も社台です。
そして札幌記念直行馬の調教状況、社台の馬で強いルメール鞍上とくれば、データ的に全て合致します。
オカルト的ではありますが、これを本命にしないわけにはいきません。
思えば春のGI戦線も、本家社台の馬や社台生産馬が席巻しました。
秋になって傾向が変わると思いきや、その勢いは増すばかり。
タスカータソルテは直線に坂のあるコースに弱く、今までの勝ち鞍は全て平坦コースであり、府中は直線に坂のあるコースです。
しかも本来なら、秋の天皇賞では通じないコース調教馬ときました。
しかしそこは、吹き荒れる社台旋風がそれらを全て吹き飛ばしてくれると信じて本命にします。
相手は先程挙げた、今の府中芝2000m戦に適した坂路調教馬3頭と、本来一番有利な併用調教から選びました。
以上が天皇賞の予想です。
秋のGI戦線はボコ荒れ傾向にありますが、明日も荒れるのでしょうかねぇ。