初めは1200m戦の高松宮記念。
何気に私、高松宮記念がGIに昇格してから、一回も勝ったことがありません。
どうも相性が悪いようで、3着以内に予想した馬が1頭も入らなかった時もあります。
今年こそは…と毎年思っていることですが、どうにかこうにか勝てるようにしたい所存ですね。
では予想に参りましょう。
いつもの様に過去の傾向から考えていこうと思います。
中京の芝1200m戦というのは、例年なら外枠が断然有利でした。
理由は主に、馬場が荒れていない外側を回した馬が伸びるというものであり、この高松宮記念を見ても、16、17、18番で決まった年もあるくらいです。
ならば今年も外枠馬を中心に…といきたいところですが、今年は状況が大きく変わってきています。
それは、例年ならCコースを使用しているこの春の開催ですが、今年に限っては(今年以降?)、Aコースを使用しているということです。
Aコースは内馬場が荒れていない、いわゆるグリーンベルト状態だということです。
明日の高松宮記念も同じくAコースが使用されます。
それを如実に表すかのように、この春開催の芝レースは、ほとんどと言って良いほど、内枠の馬しか来ていません。
たまに外枠の馬が3着以内に突っ込んできていますが、その馬がその中では断然強い馬だったりで、余程人気になっていない限り、10番より外の馬には厳しいと考えます。
本日土曜に行われた芝1200m戦2レースにおいても、15番と11番が絡んでいるものの、後は全て10番より前の馬であり、16、17、18番などの外枠だけで決まることはありません。
とすると、軸馬は絶対内枠から選ばないと痛い目見そうということだけは分かります。
そしてもう一つ、競馬総合チャンネルの調教Gメンというコーナーを私は最近良く見て参考にしているのですが、そこが言っているのは、中京芝1200m戦というのは、坂路調教をメインに施した馬しか馬券に絡んでいないということです。
コース追い切りを併用していても良いので、必ず最終追い切りは坂路で追っている馬だけが馬券に絡むそうです。
何気にこの調教データ、当たります。
2月に、『今回の東京開催の芝重賞は、美浦ポリトラック調教を施した馬が必ず連に絡む』と分析していたところ、東京新聞杯、共同通信杯、ダイヤモンドステークス、クイーンカップと全ての芝重賞で、ポリトラック調教馬が連に絡み、3勝2着一回というパーフェクト予想でした。
その調教Gメンが付け加えていたことで、確かに今までコース追い切りをした馬が馬券に絡んだことは無かったが、昨年だけ唯一DW調教だけを施したファイングレインが馬券に絡んで、今後の予想に頭を抱えたと言っていました。
しかしそれも解決済みなようで、昨年は例年なら4週開催のところ5週開催で行われたため、想像以上に馬場が荒れ過ぎたため、スピードを鍛える坂路調教を施した馬より、あれば馬でも苦にしないDWなどでスタミナをつけるコース調教馬が台頭した、と解説してありました。
実際、このファイングレイン以外、2、3着は坂路調教、もしくは併用で最終追い切りが坂路調教の馬でした。
今年は例年通りどころか、より1週少ない3週開催であるため、ほとんど馬場が荒れていない状況だということが分かります。
更にはグリーンベルトのAコースとなると、フレッシュに近い馬場状態でしょう。
私はこの調教における馬場適性データを信じています。
となると、結論的には、『坂路で調教を施した内枠馬を中心に買う』となるのが必然です。
更に高松宮記念は、何気に1番人気が強いレースでもあるので、それも加味します。
結論はこうなりました。
■高松宮記念(GI)■
◎ スリープレスナイト
○ コスモベル
▲ アーバンストリート
注 ドラゴンファング
△ ソルジャーズソング
△ トウショウカレッジ
△ ファリダット
坂路できっちり調教を施された1番人気の内枠馬、スリープレスナイトが軸で大丈夫だろうと考えました。
休み明けが嫌われていますが、1200m戦だけ考えれば10戦9勝2着1回とくれば、逆らうわけにはいきません。
その上、調教適正も枠もぴったりとくれば、もう鉄板軸と言っても良いでしょう。
相手は説明したように、坂路調教馬ばかりです。
コース追い切りしかしていない、ファイングレイン、キンシャサノキセキ、アーバニティ、ビービーガルダン、ヘイローフジは、端から眼中にありません。
もう一度確認しておきますが、今年は外差しより内を掬う馬が有利な馬場です。
いくら坂路調教だからと言っても、大外のスプリングソングには差し届かない状況だと考え切りました。
ドラゴンファングは14番ですが、今日15番という馬が1回絡んでいたので、とりあえずギリギリのラインということで残したということです。
さすがに17番では厳しいでしょう。
ローレルゲレイロも、逃げ馬なのにこの馬場で13番では外過ぎますし、何気にこの馬、GIでは善戦するものの、必ず4着か5着でいつも裏切られますので、今回は切ります。
ジョイフルハートは最初から論外です。
ウエスタンダンサーは坂路乗り込み馬で、前走大敗組の巻き返しは確かにありますが、二桁着順から巻き返した馬は、フェブラリーステークス13着、中山記念13着からと、全く状況が異なるレースからの巻き返しであるため、前走が同じ様な芝1200m〜1400m戦で10着以下だった馬の巻き返しは皆無であるため消しです。
これはファイングレインやキンシャサノキセキにも当てはまるので、ますます来そうにありません。
他の併用調教馬で、最終追い切りが坂路でなかった馬が、アポロドルチェ、ファリダット、アイルラヴァゲインの3頭ですが、アポロはGIになるとさっぱりであること、アイルラヴァゲインは二桁着順であることから切りましたが、ファリダットだけはビリーヴの仔だというオカルト理由だけで残しておきました。
しかしながら、高松宮記念は4歳馬が弱いレースです。
過去10年で馬券に絡んだ4歳馬が4頭いますが、それらは必ず重賞を勝ったことがあるか、条件戦→オープン戦を破竹の勢いで連勝してきたショウナンカンプだけです。
今年の4歳馬は、アポロドルチェ、ファリダット、スプリングソング、ドラゴンファングと4頭いますが、重賞を勝ったことがあるのはアポロドヅチェだけであり、重賞連帯したことがあるファリダットでさえ、アポロより格下の存在です。
それにアポロ以外の3頭は、前走でどれもこれも負けており、上がり馬でも何でもありません。
4歳馬4頭は全てぶっ飛ぶ可能性は非常に高いと考えています。
以上、高松宮記念の予想でした。